サイトアイコン 息子の慶應中等部受験…奇跡の合格ブログ

SAPIX・早稲アカ・四谷大塚・日能研 4大大手塾を比較

 

今年の中学受験も終わりました。

いよいよこれからは、新小6がスタートを切ることになります。

 

ただその前に、中学受験でよく名前を聞く4つの大手塾について、しろくま的解説を行いたいと思います。

今現在小6の子は、転塾するのであればこれが最後のチャンスです。

また小4の子なら、どの塾がいいのかお悩みかと思います。

 

こちらの情報を参考に、お子さんに合った塾を選んであげて下さい。

 

首都圏の4大塾の特徴は?

「やっぱり中学受験をするなら、実績のあるSAPIXよね」

「小6の芦田愛菜ちゃんは夏から早稲田アカデミーで頑張って入ったんだから、早稲アカだ!」

「ウチに一番近い四谷大塚でいいんじゃない?大手だし」

 

まさか、こんな感じで子供の塾選びをしてないですよね?

 

…というのも、しろくまは「家に近い」という理由で栄光ゼミナールに子供を行かせ、失敗してしまった苦い経験があります。

小6の4月に気がつき、転塾させなかったら、慶應合格はなかったでしょう。

 

では、「SAPIX」「早稲田アカデミー」「四谷大塚」「日能研」はそれぞれどのような特徴があるのでしょうか?

ここでは分かりやすく、各塾の特徴を若干皮肉りながらお伝えしていきます。

 

 

受験マシーン育成塾・SAPIX

中学受験界に燦然と輝く、圧倒的実績のSAPIX。

 

中学受験を考える親で、SAPIXを検討しない人はいないでしょう。

 

ではSAPIXはどんな塾なのでしょうか?

 

ついて来れる奴だけついてこい!

SAPIXは、徹底して中学受験で志望校に合格させることを目標に掲げている塾です。

そのカリキュラムは、小学校の勉強は無視。

志望校、特に御三家に照準を合わせ、小6の冬に合格できるだけの学力をつけさせるカリキュラムを組んでいます。

 

そのため、塾生の学力は無視。

とにかくSAPIXが用意したレールについて来れる子供だけが栄光を勝ち取ることが出来るというスタイル。

具体的には小学校の勉強を1年前倒しにし、小5で完了させ、小6はひたすら演習&復習に費やします。

 

それを助長するのが、徹底したクラス分けです。

SAPIXでは子供の学力に合わせて冷徹にクラス分けが行われます。

 

最上位クラスがα(α-1、α-2と分かれているところもある)で、ここはまさに日本で最高の頭脳を持つ子の集団。

御三家に合格するためのサイボーグ作成工場とも言えます(笑)

 

受験サイボーグを育成するため、とにかく圧倒的な量の宿題が出されます。

絶対に全部を終わらせることなんて出来ません。

今年開成に合格した子も、全部は無理だったと言ってます。

 

で、その宿題のフィードバックというか、その子の弱点に合わせた勉強はありません。

冷徹です。

 

全ては、ついて来れるか、ついて来れないか、です。

 

そしてついて来れるごくわずかの子だけが、栄光を勝ち取ることが出来る。

それがSAPIX流なのです。

 

もしお子さんがSAPIXで下位のクラスにいるのなら、即刻転塾することをお勧めします。

SAPIXでは成績は伸びないでしょう。

 

SAPIXに合う子供とは?

SAPIXに合う子とは、子供にしては大人っぽい、理屈をひねくる子。

他の子に試験で負けることを異常に嫌い、大人と議論したがる子です。

 

思考回路はとにかくロジカル。

親より多くの知識を取り入れ、大人を学力で打ち負かすことに至上の喜びを見出す子です。

 

例えば学習机に描かれた太陽系の図。

「何で地球は青いんだろう?」と聞いてくる子は向いていません。

「地球が青いのは海があるからで、海が青い理由は、太陽の赤い光が吸収され青い光が水中で撹乱されるからなんだよ。水の惑星とはよく言ったもんだね」と答える子が向いていると言えるでしょう。

 

後は圧倒的な量の宿題に対応する為に親がプリント類を整理したり、採点をしたり、場合によってはクラスを維持する為別の塾に行かせてもいい、と考えているような家庭が向いています。

 

 

松岡修造的な熱血塾…ではない早稲田アカデミー

絶対合格と書かれたハチマキを締めて、林修みたいな先生が熱血授業を行う…なんてことはありません。

早稲田アカデミーが子供にハチマキを配るのは、「夏期合宿」と「正月特訓」の時だけ。

でもこれがテレビなどで大々的に放送されるので、そんなイメージがついたんでしょう。

実際の早稲田アカデミーは、SAPIXと同じように志望校に合格させる為に徹底したカリキュラムを取っているんです。

 

 

類題の絨毯爆撃!

早稲田アカデミーの最大の特徴は、圧倒的な反復学習です。

宿題も絶対解ききれない量が出されます。

 

ただ、早稲田アカデミーの宿題の特徴は、ブルース・リー的というか…

「考えるな、感じるんだ!解くんだ!」

と言ったところ。

 

思考力ではなく、同じような問題をひたすら解きまくり、考える前に解けるようにするというもの。

またSAPIXは宿題をしてこない子は成績に伴って冷徹にクラス変更されますが、早稲アカでは叱られます。

その意味で非常に手厚いと言えます。

 

とにかく考える前に手を動かせ!という方針。

そのため、圧倒的な解くスピードを手に入れることができます。

しかしこの問題の絨毯爆撃に耐えられない子は、非常に居づらい塾と言えるでしょう。

 

また近年思考力を問う問題も良く出てきますが、早稲アカのやり方では対応が難しいのではないかと思います。

 

ただ、慶應の中学受験では、御三家のような思考力を問う問題はあまり出ません。

その意味では慶應に合格したいなら、早稲田アカデミーは適しているとも言えます。

 

早稲田アカデミーに合う子供とは?

とにかく大量の問題を解かされるため、体力的精神的にタフな子が向いています。

その上で、塾から出される宿題をこなすだけになってしまうのではなく、家庭で慶應に合格する為の学習計画を立てる必要もあります。

 

志望校別NNクラスに入れれば、その学習計画に沿って勉強が進みますが、それでも大量の宿題が出されるので、「何のために勉強してるんだっけ?」という精神状態に陥りがちです。

 

その意味でも、タフな子が早稲アカについていけると言えるでしょう。

 

ただ、SAPIX向きのようなロジカルな子が入ると、「何でこんな問題しなきゃいけないの?だってさっきやったじゃん」とか言い出し、逃げ出すことになるでしょう。

 

 

上位層から下位層までマルチに対応…四谷大塚

四谷大塚には、他の塾でも指示される非常に優秀なテキストがあります。

それが「予習シリーズ」

ウチの息子もこれに大変お世話になりました。

 

そんな四谷大塚は、どんなスタイルなのでしょうか?

 

コツコツ積み上げて行こう!

四谷大塚の学習サイクルは「事前の予習」→「授業」→「復習」→「確認」というスタイルです。

これを可能にするのが、「予習シリーズ」であり、生徒はこれを使って「事前の予習」を頑張るわけです。

 

宿題もSAPIXや早稲アカみたいに大量に出るわけではありません。

何故なら、子供の学力を上げることにフォーカスしており、SAPIXのように「御三家に入りたい奴だけ入ってこい」という考え方ではないから。

 

当然志望校も「もっと頑張って慶應狙おうぜ!」とかいったことはありません。

自分の学力をコツコツ伸ばし、その学力に見合った中学を志望校とするのです。

 

ただ、ネックとなるのはこの予習シリーズ。

これは読んでいて非常に理解しやすい教本ですが、その理由は「親に読んでもらいたいから」。

すなわち、事前の予習で親が関わって下さいネ、という意味なのです。

 

でも近年、共働き家族が増えてきて、そんな余裕はありませんよね?

なので、お子さんが真面目に自分でコツコツ積み上げるしかないのです。

これが出来る子であれば、四谷大塚で大きく学力を伸ばすことが出来るでしょう。

 

四谷大塚に向いている子供とは?

先ほど書きましたが、自分でコツコツ頑張れる子が向いています。

SAPIXみたいに受験サイボーグになれるほどの学力と熱意があるわけでもなく、早稲田アカデミーのように圧倒的な問題をこなすだけのタフさもない。

でもマイペースで頑張ることが出来る。

 

そんな子であれば、四谷大塚が向いていると言えるでしょう。

 

ただ、本気で難関校を目指すのであれば、子供自身がタフになって早稲アカの宿題地獄に耐える方が近道だと思います。

またSAPIXのカリキュラムに耐えられるだけの学力と思考能力があるのであれば、四谷大塚の学習はぬるいと感じるはず。

あまりに余裕過ぎるのであれば、SAPIXに転塾して、天才たちの中で揉まれる方が、栄光への近道だと思います。

 

 

本気で「シカクいアタマをマルく」しようとしている日能研

電車に乗っていると目につく日能研のポスター。

そのキャッチフレーズは「シカクいアタマをマルくする」です。

 

ポスターに掲載されている問題は、大人でも「何でだろう?」「どうやって解くんだろう?」と考えさせられるものばかり。

そんな日能研は、どんな塾なのでしょうか?

 

本当に頭がいいとは、こういうこと!

SAPIXや早稲アカは、良くも悪くも「中学受験で上位校に合格する」ための勉強を施す塾です。

 

しかし日能研は、根本のところでそうではありません。

「シカクいアタマをマルくする」のキャッチフレーズのように、子供の「何故?」「どうして?」を大事にします。

 

そのため、一つの問題にじっくり時間をかけがち。

授業の進度も比較的遅く、基礎レベルを重視した内容になっています。

 

そのため、落ちこぼれる子が少なく、ほぼ皆学力を上げていきます。

SAPIXでちんぷんかんぷんな間に時間が経ってしまっている、なんて子には最適な塾と言えるでしょう。

 

また受験の為にシステマチックに解き方を教えるのではなく、何故そうなるのか?まで踏み込み、「キチンとした学力の定着」を目指しているように見えます。

 

実際慶應中等部で息子の友人に日能研出身の子がいますが、「あいつは(天才じゃなく)秀才だ、かなわない」と言われています。

つまり、一時的に中学受験を乗り越えるための学習をするのではなく、本気で頭脳を鍛えていると言えるでしょう。

 

ある意味、中学受験塾ではなく、能力開発塾とも言えると思います。

 

ただ、中学受験は小6の2月に否応なくやってきます。

能力開発がそれまでに間に合うのかどうかは、まさに子供によるところ大。

合格という結果だけを追い求めるのであれば、かなり回り道になる塾なのではないでしょうか。

 

中学受験だけの事を言えば、算数なら「基本的な公式や解法を覚え、圧倒的問題量によってパターン化させる」ことが近道。

しかしここに「なぜそういう解法になるのか?」という本質的な部分が入ってくると、本質的に頭は良くなると思いますが、時間が圧倒的に足りません。

 

本気で「シカクいアタマをマルくする」ことに情熱を傾けている塾、それが日能研だと言えます。

 

日能研に向いている子供とは?

かの発明王・エジソンは、子供のころは学力劣等生だったと言います。

学校の先生が教えることに対し、「何故?」「どうして?」を連発していたとも。

 

それは勉強という本質でもあり、どちらかというと中学受験の方が勉強の本質から外れています。

 

なので、「今、御三家とかに入れなくても、将来本当に頭の良い子に育てたい」と思うなら日能研です。

実際日能研は難関校よりは中堅校への合格実績が圧倒的に高いです。

 

きっとその子たちは、大学受験や社会で頭角を現す人材となってくるでしょう。

 

その意味では、本当に勉強が好きで、先生に自発的に質問に行くような子。

ある単元を勉強したら、そこから興味を持って学習範囲を広げていこうとする子。

 

そんな子が向いていると思います。

 

 

学力は足りてないけど、難関校に行きたいんだ!という人には…

このように、しろくま的に4大塾を評価してみました。

分かりやすくするため、多少誇張して書いている面もありますが、ご容赦ください(笑)

 

お子さんの性格や学力を見て、最も適した塾で学んでくださいね。

 

ただ、学力も足りてないし、勉強も得意ではないけど、難関校に入りたい!という子もいるでしょう。

我が家の息子がまさにそうでした。

 

偏差値は50程度だけど、勉強も嫌いだけど、憧れている慶應に入りたいという無謀な子‥‥

 

もし息子がSAPIXに入っていたら、ハングル語の授業に毎日出ているような状態(=何一つ理解できない)になったし、

早稲アカに入っていたら、全く宿題をしないまま取り残されていたでしょう。

四谷大塚に入っても予習はせず、勉強嫌いで日能研は合わなかったと思います。

 

でも、慶應に入りたい。

 

ならば、ということで私が選んだのが、個別指導塾です。

 

大手塾の最大の欠点は、個人個人の学習進度に合わせた授業が出来ないことです。

多くの子供を一斉に教える以上、避けられない欠点です。

 

しかし個別指導塾は、子供の学習進度に合わせた勉強が出来ます。

もし算数の「旅人算」が苦手でつまづいていたなら、1ヵ月でも2か月でも出来るようになるまで教えてもらえます。

だから、無駄な時間を取ることなく、学力を伸ばすことが出来るのです。

 

ただ個別指導塾は大手と違って、合格へのメソッドがないことが多いです。

慶應に合格したいと言って慶應の中学受験の知識が少ない個別指導塾に行ってしまったら、学力は上がっても受験は失敗…となりかねません。

 

だから、個別指導塾へ転塾するなら、その塾が志望校の受験にどれほど対応できているかを確認する必要があります。

 

個別指導塾への転塾の前にやること
  • 資料を取り寄せ、志望校の合格実績を調べる
  • 補習塾でないことを確認する
  • 自習を見てもらえる環境かどうかを確認する

 

目的は志望校に合格するということなので、受験問題を解くことが出来る頭を養成することです。

その為には、その個別指導塾が補習塾でないことを確認し、その塾から志望校へ合格者を毎年出しているかどうか確認してください。

資料を取り寄せればすぐにわかります。

 

また個別指導塾は大手と違って、先生の能力に頼るところ大です。

なので、必ず「無料体験授業」を受けるようにしてください!

子供と先生の相性も、非常に重要ですから。

 

おすすめの個別指導塾

では、おすすめの個別指導塾はどんなものがあるのでしょうか?

 

早慶維新塾
我が家は、「早慶維新塾」さんにお世話になりました。

こちらは、早稲田と慶應に特化した個別指導塾です。

毎年多くの生徒を早稲田・慶應に合格させており、とにかく絶対慶應に行きたい!という我が家にはピッタリでした。

ただ、月謝が非常に高いです。

高いだけのことはあるのですが、やっぱり高いです。

 

でも…どうしても早慶に入りたい、という方には、おススメです。


 

 

個別指導塾ドクター

早慶ではなく、御三家や渋幕・桜蔭・聖光などに行きたいという方には個別指導塾ドクターをおススメしています。

月謝は高いですが、早慶維新塾ほどではないのが良いですね(と言っても高いですが)

生徒それぞれに完全フルオーダーメイドの授業をしてくれますし、偏差値が20以上も上がったという声も多数あります。

毎年多くの難関校に合格を出している個別指導塾でもあります。

家庭教師もありますが、しろくま的には「個別指導塾」をおすすめします。

 

↓↓HP上の下部に無料体験の申し込みバナーがあります↓↓



 

志望校に合格するには、塾選びは非常に重要です。

 

今お子さんが行っている塾は本当に合っていますか?
今一度、本気で考えてみてはいかがでしょうか?

子供に合った塾を見つけ、志望校に合格することを祈っています!!