サイトアイコン 息子の慶應中等部受験…奇跡の合格ブログ

受験勉強は朝型の方がいい…という神話

 

中学受験に限らず受験の勉強を語る際、必ず言われるのが「朝型にしなさい」。

どの塾でも言われるし、受験は午前中が基本なんだからその方が良い、と諭されますが…

 

それって本当ですかね?

 

朝型は健康的、夜型は不健康、というイメージは確かにありますが…

 

 

しろくまはサラリーマンですが、朝は限界まで寝ていたい派。

30分早く起きるなんて、正直絶対無理です。

 

同じように子供も30分早く起きて勉強するのって、かなりの無理があると思うのですが…

 

朝勉強を説く人が主張するメリットとは?

とはいえ、まずは朝の勉強が効果的だと主張する人の意見を聞いてみましょう。

 

塾の先生や会社の同僚などに聞きまわったところ、概ね次のようなメリットを挙げていました。

 

  1. 朝の方が頭がスッキリしていて、学習内容が頭に定着しやすい
  2. 朝は静かで騒音なども少なく、勉強に集中しやすい
  3. 受験は午前中が多いので、朝早く起きて勉強する習慣がつくと本番で有利

 

概ねこんな感じですね。

 

確かに朝は脳が一番リフレッシュしている時間。

睡眠により、昨日までの情報が整理されまっさらな状態であると言えます。

 

学術的には、この状態で新しい情報を脳に入れると定着しやすいと言われています。

なので暗記物などには最適なんですね。

 

 

また朝は静かというのもおっしゃる通り。

一番迷惑な友人からのLINEなんかもあまりなく、夜より集中しやすい環境であると言えます。

 

また、意見としては出てきませんでしたが、朝は学校へ行くまでの短い時間しか勉強できません。

この「制限時間がある」というのが非常に集中しやすいのです。

漫画家が締め切りに追われると、凄い勢いで仕上げるのと同じですね(笑)

 

 

ということで、確かに朝勉強はかなり多くのメリットがあります。

 

 

これに対して夜勉強は…

  1. 1日の情報(勉強)が詰まった状態なので、脳が疲れている
  2. 友人からのLINEや、エンドレスで勉強できる環境が集中を妨げる(=つい漫画を読んでしまったり)
  3. 受験は午前中が多いので、環境が違う

 

対応させると、このようなデメリットがあると言えるでしょう。

 

 

朝勉強のメリットを享受するには条件がある

一見良いことばかりに見える朝勉強ですが、実はそのメリットを活かすには、前提条件があります。それは、

 

 

朝スッキリと目覚めていること!

 

です。

 

一番最初に書いたように、朝早く起きるのは非常に難しいです。

特に冬場であれば、温かいお布団にくるまり「あと5分…」「あと3分…」とかやってるうちに、1時間くらい平気で経ちますよね。

 

大人でもそうなんだから、子供はもっとつらい。

 

実際息子は朝なんてボサボサの頭で、目をこすりながら起きてきます。

ボーっとしながらご飯を食べ、服を着替え、ようやく学校に行く頃になって目を覚まします。

 

この状態で勉強して、本当に身に付くと思いますか??

 

 

だから私は主張するのです。

朝勉強のメリットを享受するには、スッキリ目覚めていることが必要だと。

 

 

どんなに朝の脳がリフレッシュしていると言っても、回転していなければ意味がありませんよね?

つまり朝、脳の状態が日中のようにきちんと働いていないと意味がない、と思うのです。

 

 

息子は完全な夜型。

「朝に勉強した方がいいよ」と言われ、数日頑張ってみたこともありますが、机に向かってボーっとしてるだけでした。

 

それ以来、朝は捨てて、塾で22時くらいまでぶっ続けで勉強し、夜帰ってきたらあまり勉強せず、24時頃寝るというルーティン。

その方が息子には合っていたようです。

 

 

夜勉強にもメリットはある!

朝は苦手だから夜勉強する…でも効果的じゃないなら頑張って朝起きようかな?

 

そんな風に考える人もいるかもしれませんが、夜は夜でメリットがあるんです。

 

夜勉強のメリットを書き記すと…

  1. 勉強後に睡眠をとるので、勉強内容が頭の中で整理されやすい(=余計な情報で上書きされない)
  2. 脳は活性化しているので、勉強がはかどりやすい(=テンションが上がっている状態)
  3. 夜だってシーンとした静けさがある(=静かなのは朝だけじゃない)

 

と言った感じですね。

 

 

脳は疲れているかもしれませんが、フル回転している状態なので集中しやすいんです。

朝はリフレッシュしてるかもしれませんが、古い車のエンジンがかかりにくいのと同様きちんと働きだすまで時間がかかるので、朝の方がデメリットがあるという見方も出来ます。

 

 

だから、多くの先生が「勉強は朝にした方が良い」というのは不思議でならないんです。

私も朝は全くダメだし、息子もあっさり挫折しました。

きっと私たち親子だけではなく、多くの人が同じなのではないかと思います。

 

だから、声を大にして言いたい。

 

受験勉強は朝型の方が良い、というのは嘘だ!と。

 

 

どっちがお子さんに合っているのか確かめる方法

ということで、朝型がいいという話は、結局その子が合ってるかどうかにかかっていると言えそうです。

 

息子の場合、一度試してみて全くダメだったのですぐに夜型に切り替えました。

皆さんも、一度朝勉強をやらせてみて、合うようなら朝型にしてしまってもいいかと思います。

 

 

ただ、お子さんが朝に向いているか夜に向いているか、確かめる方法があるそうです。

 

それが『就寝前の体温を測る』こと。

 

 

夜に寝る3時間前、2時間前、1時間前と3回体温を測ってみて下さい。

その体温が、例えば

 

36.7℃

36.6℃

36.5℃

 

と言ったように下がっていく子は、記憶力や集中力などが就寝へ向かって下がるタイプの子。

であれば、とっとと寝かせて、朝に勉強した方が効率がいいです。

 

逆に体温が

36.7℃

36.8℃

36.9℃

 

と言ったように体温がキープ、あるいは上がるような子は、脳が活性化している状態。

であれば、脳が疲れきるまでどんどん勉強してしまう方が、理にかなっているのです。

 

 

しろくま流 夜型のススメ

しろくま流と言いましたが、すみません、特に「流」というわけではないです。

私は単純に夜型を勧めます。

 

その理由は、次の通りです。

 

 

特に強調したいのは、「スパッと眠れる」という点です。

中学受験を戦い抜くのに、睡眠は非常に大事です。

なので頭を限界まで働かせ、その後に布団に入るとあっという間に眠れることは、時間の有効活用という点で非常に有利なのです。

 

実際私の周りの開成、桜蔭、渋幕、慶應などに合格している子達は、基本的に夜型勉強派。

このあたりも、夜型の方が効率的であることを、結果的に証明しているのではないかと思っています。

 

 

さあ、あなたのお子さんも、夜型勉強で慶應に合格しましょう(笑)