中学受験に成功した子たちから学ぶ勉強方法。
第3弾の今回は、模試・過去問の攻略ついてお伝えしていこうと思います。
話を聞いたのは、引き続き次の4人です。
- Aくん:ラサール中学合格⇒東大合格
- Bくん:開成中学合格⇒東大合格
- Cくん:東大寺中学合格⇒東大合格
- Dさん:慶應中等部合格⇒慶應大学
志望校の過去問や、志望校に向けた模試をやるのはオーソドックスな方法です。
しかし、中学受験に成功した彼らの視点でみると、もっと重要なポイントがありました。
模試を終えたら、すぐ復習!!
模試の結果を受け取った時、ついその結果に一喜一憂していませんか?
彼ら、そして彼らの親は、結果や合格判定については全く気にしていませんでした。
それが例えD判定であっても、、です。
慶應がE判定だらけだった息子でさえも、まったく気にしていませんでした。
模試は自分がどんな問題につまづいたのか、どんなジャンルがまだ不勉強なのかを教えてくれる、絶好のチャンスなのです。
弱点が見つかったら「つまずいた記憶」がまだはっきり残っているうちに復習に取り掛かります。
これはむしろ親の方が気にしてあげて欲しい部分。
特にこのブログで何度もお伝えしていますが、模試の結果をもとに「何でこんな問題もわからないの!」と叱るのは最悪です。
解けなくていいんです。
解けなかった部分が多ければ、勉強する対象もはっきりわかります。
中学受験に成功した彼らのように、模試の結果は一切無視し、出来なかった問題の復習を重点的にやるよう伝えてあげて下さい。
Bくんの話
解けない問題があったら「自分のわからない問題を教えてくれてありがとう」と喜ぶよう意識付けするといいと思います。
Aくんの話
自分であやふやだなぁ、と感じた問題は、むしろ「間違えた」と思って復習していました。
Dさんの話
自分が苦手な部分がより早くわかるので、対策も立てやすいですし。
過去問は徹底的に繰り返して解く
暗記などある程度の基礎学力がついたら、志望校の過去問を何度もやりましょう。
特に声を大にして言いたいのは、1回解いたら終わりではなく、問題を覚えてしまうくらい何度も解くべき、ということ。
塾でも言われていると思いますが、過去問をやると、志望校の出題傾向がつかめます。
何度も繰り返してやっていると、本番で「この内容は〇年の問題と似てるな」と思えるくらいです。
出来るだけ多くの過去問を入手し、何度も繰り返して解くことが、合格への近道です。
Aくんの話
というより、やればやるほど自信がついてくると思いますよ。
僕は覚えてしまって100点とれるようになっても、何度もやってました。
Dさんの話
社会は暗記の手伝いにもなりますし、必出ジャンルもわかっているので、一石二鳥といった感じでした。
鉄は熱いうちに打て!が正解
問題を解くために使った脳の回路が、活性化しているうちに修正を加える」というのは非常に正しい方法。
ちなみにこれをコンスタントにやっている代表例で言うと、プロ棋士の方ではないでしょうか。
将棋を打ち終わった後、必ず「感想戦」をやって、一局を振り返るというのが常になっていますよね。
彼らはそうやらないと強くなれないということが分かっているのです。
同じように、模試を終えた後はもう一度同じ問題を解くのがベスト。
模試直後の復習は、プロ棋士で言うところの感想戦のようなもので、その方が非常に効率が上がるんですね。
中学受験に成功した子ほど、模試の結果を気にせず、すぐに復習をしていました。
模試が終わったら、もう問題を見るのも嫌になる子もいるかと思いますが、親がうまくメンタルコントロールをしてあげて、復習できるような習慣づけを作れると、非常に良いと思います。