お久しぶりです。しろくまです。
今日は、これから中学受験本番を迎える小6のお子様を持つご両親に向けて書きたいと思います。
突然ですが、子供に「勉強しなさい」って言ってますか?
小6で自発的に勉強に取り組む子は、ほとんどいません。
たいていの場合、ちょっとうまく行かないと放り出して漫画でも読むか、テレビでも見るかしていますよね?
世の中に溢れている様々な教育本でも
●親は「勉強しろ」と言ってはならない
●本当に賢い親は「勉強しろ」とは言わない
と書いてあります。
でも・・・子供ってそもそも勉強しないですよね?
「勉強が大好きです!」と言ってる子供を見たことはないですし。
当然、ウチの息子も、もちろん「勉強は大嫌い!」でした。
それは、小学生の心理としては当然と思うわけです。
そんな子供を「勉強しろ」と言わずに勉強させることなんて、可能なのでしょうか?
そこで、まずは子供にとって「勉強しろ」というのはどういう意味を持つのかを考えてみることから始めてみましょう。
もし、私が誰かから同じようなことを言われるとしたら・・・『上司から、仕事しろ!と言われる』のと同じでしょうか。
どうですか?
仕事、、、言われるまでもなく、してますよね?
サボってるところを現行犯で見つかってるならともかく、デスクで考え事してる時に、突然上司が来て「おまえ、もっと仕事しろ!」と言われて、素直に「わかりました!」と言える人がどのくらいいるでしょうか?
子供にとっても同じ事だと思います。
そこで、明日から期末試験を控えて勉強していた息子を呼んで、小6の時、どう思っていたのかを聞いてみました。
お父さんは「勉強しろ」じゃなく「本気になれないならやめろ」と言った
こんばんは。息子です。
明日から期末なのに、呼び出されました。勘弁してほしいです。
でも、せっかくなので、当時どういう気持ちだったかいいます。
お父さんは、あまり「勉強しなさい」とは言わなかったです。
代わりに、「本気を出せ」「お前の本気は本気じゃない!」と何度も言われました。
塾の先生やお父さんから見たら、確かに最初は本気じゃなかったと思います。
でもそれは、今だから言えることで、当時は本気でやってると思ってました。
だから、「本気でやれ」と言われたら、相当ムカついてました。
大事なことなのでもう一度言います。相当ムカついてました。
なので、もしこれから中学受験に挑戦する家庭があったら、お父さんやお母さんは「勉強しろ」とか「本気になれ」とかは言ってはダメだと思います。
僕も「本気でやれ」と言われた時は、たいてい喧嘩して、ふて寝してましたから。
ただ、お父さんが「本気でやれ」と言った後にとった行動は、ありがたかったです。
それは何かというと、「お父さんが実際に解いてくれた」ということです。
「勉強しろ」と言いながら、自分は本を読んだりテレビ見たりしてたら、「はあ?」ってなっちゃうけど、お父さんは、僕が出来なかった問題を
実際に僕と一緒に解いてくれました。
解けないときは、解答集を見て、それから教えてくれました。
時間がかかって、もう寝ようとしたら「もう少しで解けるからまってろ!」と言われたこともあります。
また、「本気を出せ」だけでなく、「暗記が出来てないんだから、ここをやれ!出来るまで寝るな!」など具体的な指示が多かったように思います。
なんて言うか、精神論にされると無視するけど、実際やってくれるし、やらなきゃいけないところを指示されたし、そこは、ありがたかったかな、、と思います。
じゃ、明日試験だから、もういいですか?
※ここまで、息子記入
結局「一緒に戦う」という姿勢が大事なのでは?
ありがとう、息子。明日から頑張ってな。
そんな風に言ってくれて、嬉しいよ。
というわけで、息子の当時の気持ちを書いてもらいました。
やはり、上司からいきなり「仕事しなさい」と言われるのと同様、親からいきなり「勉強しなさい」と言われるのは、意味がないようです。
ただ、あまり深く考えてませんでしたが、息子と一緒に問題を解いたりしていたのは、どうやら効果があったようですね。
サボってる子供を机に向かわせるには、親も一緒に勉強する、というのが最も効果的なのかもしれません。
中学受験の問題は、はっきり言って超絶難しいです。
仕事から帰ってきて、一緒にやるなんてなかなか大変です。
でも、幸い自分のメンタル的には、息子に付き合うことが出来ました。
また、自分も小学受験から大学院受験まで全て試験をしてきた人間なので、ただの「勉強しろ」は逆効果というのは、身に染みてわかっていました。
だからこそ、一緒に勉強することに抵抗がなかったのかもしれません。
あとは、一緒に勉強するだけでなく、「塾の先生に任せる」も一つの手です。
そして、私はこの手法をかなり使いました。
このブログでも報告したように、息子は大手塾から早慶専門の個別指導塾に転塾しました。
小さい塾なので、先生と直接電話でも話が出来ますし、向こうからもかかってきました。
「先生、息子の様子はどうですか?」
「ええ、頑張ってますが、慶應に受かるには正直足りていません」
「そうですよね。昨日も家に帰って、1時間もテレビ見ながらご飯食べてました」
「まだまだですね・・・では、明日もう少し課題を出しましょう」
こうした感じで、私自身が言うのではなく、先生から指導してもらうことも多かったです。
実の親から言われるより、先生から言われる方が効果があることの方が多いと感じました。
というわけで、今回のテーマ「子供に言ってはいけない言葉」ですが、
●自分も受験生のつもりで、子供と一緒に勉強に向き合う
●塾の先生にお願いして指導してもらう
がとても大事だ、という話でした。