2018年の中学受験組のみなさま、入学式はいかがだったでしょうか?
サクラの下、いっぱい写真撮られたことでしょう(^-^)
ウチの子も新学期が始まり、新中2生として張り切っています。
今は部活>勉強の状態ですが、まあそれが出来るのも大学附属校の良いところ。
やりたいことに必死になってもらえればと思います。
中学受験者数は2015年の約35000人を底に、4年連続増加。特に今年は2020年の教育制度改革をふまえ、早慶を中心に大学附属校に人気が集まりました。
一方、開成ショック(過去記事参照)からわかるように、中学受験も時代に合わせて変わってきてますよね。当然と言えば当然なのですが。
入試問題は、受験生へのラブレターとも言われており、そこには学校の想いが詰まっているので、受験生の皆さんは、過去問をとにかく解き続けて、思考回路を志望校に染め上げるのが良いと思います(^-^)
小学生が今やるべき3つのこと
最近手に取った「プレジデントファミリー」で、気になる記事が上がっていました。
それが、「小学生が今やるべき3つのこと」という記事です。
もし今お子さんが小学校低学年であれば、是非ともこちらを参考にして欲しいです!
この記事では、たくさんの子供を見てきた教育のプロである名門校の校長先生に、家庭へのアドバイスをもらっています。
社会が大きく変わり、教育も変わっていくこの時代、家庭ですべきことは何か?
校長先生の回答から、ゆっくり考えてみるのもいいと思いますよ!
質問:2020年の教育制度改革をふまえ、これからの時代に小学生が家庭でやっておくとことを教えてください。(最大3つ)
開成中学 柳沢先生
①朝、自分で起床すること。炊事、洗濯、掃除を一緒にやって、火事が手際よく出来るようにして、生活者としての役割を果たせるようにすること
【理由】
生きる為に必ずしなければならない事に慣れて、時間を有効に使えるようにするため
②子供が話をする時間を、親の2倍以上にする
【理由】
人に伝わる話をすることによって、頭の中が整理でき、論理の構築が行われる。親が英語で発言を求められた時、どれだけ頭を働かせるか想像してみると、日本語を使えるようになって10年程度の子供がどれだけ集中力を必要とするかは容易に理解できる。
③お小遣いは毎月定額として、計画的にお金を使えるようにする
【理由】
消費可能な金額に基づいて、物欲を制御することを学ぶことは、生活するうえで必要不可欠だから
麻布中学校 平先生
①早寝早起きをし、朝ごはんを食べ、家の手伝いをする
【理由】
基本的な生活習慣を確立することは、全ての活動の土台となるから。
②豊かな経験を積む
【理由】
天気のいい日には外に出て友達と遊んだり、自然に親しむ。あるいは家族で旅行をするときなど、その土地の風物に親しんだりする体験は感性を大きく育むことになるから。
③世界を広げる
【理由】
テレビの紀行番組やドキュメンタリー番組を視聴すれば、世界は広く、さまざまな文化や社会があることが分かり、広い視野を持つことにつながるから。
女子学院中学校 鵜﨑先生
※教育制度改革で求められている教育の原点は、ご家庭にあります
①自分の身の回りで何が起こっているのかを知る
【理由】
日常生活での様々な体験や、遊びの場において、興味・関心を持つことを忘れずに、多くの事に目を向けるように促す。「知る」ことだけでなく、体と感性を用いて思いを巡らし、「考える」ことへとつなげていく。そして、目を向ける世界を徐々に広げていく。
②多様な立場からものを見る習慣をつける
【理由】
「もし自分が〇〇だったら」と仮定して物事を考える。自分自身の意見を持つことと同時に、他人から見た別の考え方を想像する。物事をどう解決していくかという問題に向けて考えを求められる時、自分が持った意見によってすぐに一つの方向に決めてしまうのではなく、それに対して「もう一人の自分」「ほかの自分」が反対の立場をとってみることで、よりよい考えへと導かれるだろう
③物事がどうあるべきかについて話し合う機会を持つ
【理由】
家庭内で話し合いのプロセスを学び、実践する。家族の事、友達やご近所との関係、新聞やテレビのニュースなど、きっかけはいろいろな所にある。結論を急がず、すぐに答えを与えないこと。親としては善し悪しの判断を先にせず、子供と一緒に考える姿勢を持つ。明確な答えが出ない問いかけがあることを学ぶことも重要だ。
渋谷教育学園渋谷中学校 田村先生
①掘り下げて考える楽しさを身に着けよう(自調事考)
【理由】
簡単な手段で(インターネットなど)答えが分かっても、自分の力にはなっていない。分かったつもりになっているだけ。調べるのは考えるためにされるもの。
②本を読む習慣を身に着けよう(読書尚友)
【理由】
じっくり読み、感想を話すことができるようにしたい。そして出来れば親や友達と感想についての話し合いを持ちたい。まず親は自分の子供の感想にうなずき、それから意見を言ってほしい。
③生活の折り目・節目に挨拶、感謝の言葉を話す習慣を身につけよう(集中恪勤)
【理由】
最も大切な力の一つ、「集中力」を自分の力とする第一歩であり、大切な方法の一つと考えている
灘中学校 和田先生
①活字に慣れよう
【理由】
最近は小学校低学年や未就学児の塾通いも一般的になっていると聞きますが、あまり小さいころから勉強させられているという感覚を植え付けると自主性が育ちません。それよりも本や新聞などをどんどん読んで活字に慣れる方が良いと思います。理科や算数の問題でも書かれているのは日本語ですから、文を読んで出題者の意図を素早く的確にとらえる能力が全ての教科の基礎になります。
②興味・関心を大切にしよう
【理由】
すべての勉強の原動力は知的好奇心です。小さな子供は好奇心の塊。しかし大人は一つの事にこだわる子供を見て心配し、その好奇心の芽を摘んでしまいがちです。はじめは狭い範囲のことに好奇心を持っていても、自分の周りの世界が広がるにつれて、好奇心の範囲も自然と広がっていきます。大人はそれを温かく見守ってやることが大切です。
③ITネイティブになろう
【理由】
今の子供たちはいわばITネイティブです。小学校や中学校では携帯電話やスマホを持たせない指導が行われているところもありますが、一方で、タブレット端末で授業をする学校も増えてきています。これからの子供は、むしろITネイティブの特性を活かしていくべきでしょう。コンピューターやロボットに仕事を奪われるのではなく、ITネイティブの子供がそれらをうまく使いこなす時代がきっと来ます。
それぞれの学校に、それぞれ大事な3つのことはあるが…
中学受験で必ず名前があがってくるような、日本のトップ校の教育者から、「小学生がやるべき3つのこと」=「これから求められる子供にする為の家庭教育法」が記載されていましたね。
このアンケートから見える、小学生がやるべき事をまとめると
- 考える習慣をつける
- たくさん話す(子供が)
- 規則正しい生活習慣
- 外で遊ぶ
- 好きなことに打ち込む
ということになるかと思います。
ここから思うことは、特に高学歴の親は注意して!ということです。
我々の受験とは時代が違います。学力だけではダメなんです。
我々の時は、
- なんでもそつなく出来て
- 大人の言うことに従順
- 人から言われたことをきちんと行え
- 暗記で学力が伸び
- 人と勉強で競って勝てる
ような人が、成功していたのではないかと思います。
でも今は
- なんでもそつなく出来て→何か一つのことに秀でていて
- 大人の言うことに従順で→大人に(理路整然と)反発し
- 人から言われたことをきちんと行え→自分がやりたいことに拘り
- 暗記で学力が伸び→発表したり、書いたりすることが得意で
- 人と勉強で競って勝てる→人と競わず、むしろ違ったことをする
そんな「やんちゃな子」の方が求められるようになってくるのです。
まとめに
息子には常々言ってることがあります。
- 出来る奴は、何をやっても一定レベル以上は出来る。逆に出来ない奴は、何をやっても出来ない。
- とにかくやれ。文句言うならやってから言いなさい。
- まずは足元固めをしなさい。生活態度、目上の人への敬意。
- そのベースが出来ているなら、何をどうやっても文句は言わない。
もちろん、まだまだ出来ていません(中2ですが…)
でも我が家の教育方針は「きちんと生活する」ことと「真剣にやれ」の2軸です。
これは、上記の先生方のお話と合致しますよね。
真剣にやれ=興味を持ったら突き進め!(灘)と一緒かと思います。
そして、こうした自分のしたいことに全力投球できる子が、各学校から求められているのではないでしょうか。
今小学校低学年の人は、ある意味チャンスなんだと思います。
是非各ご家庭で、実践してみてはいかがでしょうか。