中等部ではいわゆる「校則」が存在しません。
これをもって、中等部は何でもアリ、自由すぎる、などの批判を集める場合もあります。
しかし、実は校則はなくても生徒として守るべきこと、というものは定められています。
校則とするのではなく、ルールとするのではなく、「あるべき姿」を指し示すことで生徒一人一人の自覚を促しているのです。
・・・とはいえ、息子たち生徒や親にとっては、それはルール。
屁理屈をこねまわしてルール違反をしようとする場合もありますが、そこはキッチリ叱っています(^-^)
さて、ではどんな「守るべきこと」があるのでしょうか?
中等部生活上守るべきこと・知っておくべきこと
中等部の学校生活をする上での申し合わせ事項があります。
果たしてどのようなものがあるのでしょうか?
服装について
「中等部生としてふさわしい、気品のある、端正なものであること」
- 服装は自由であるが、バッジを常につけ、ジーンズなどは避ける
- アクセサリーなどはつけない。また髪の染色・脱色などはしない
- 式および諸行事には、基準服を着用する
<基準服>
ふだんの投稿の時必ず着なければならない制服はありません。学校の服装に対する考え方は、自己の判断、あるいは家庭の協力によって年齢にふさわしい、しかも個性を生かした服装をするということにあると言えます。
ただ、それにはその判断のよりどころとなるものを与えなばなりませんし、中学生という年齢層の少年少女には、時には、はっきりした基準を示さねばなりません。
それが、基準服ということになります。
【男子】
指定のブレザー・ズボン・指定されたネクタイ・白ワイシャツ・黒の革靴・ダーク系靴下
夏はブレザーなし・ノーネクタイ・他は同じ
【女子】
指定のブレザー・ベスト・スカート・白のブラウス・白のハイソックス・黒の革靴
夏はブレザーなし・他は同じ
人間関係について
「相手の人格を尊重し、良好な関係を築いていこう。自分がされたくない事を、相手には絶対しない」
- 常に相手の立場を考え、思いやる気持ちを持とう
- お互いに協力しあい、困ってる人がいたら手を差し伸べよう
- 身体的、精神的に相手を傷つける行為はしない
- 集団での無視、中傷、いやがらせはしない
- ネットやメールでのやりとりにも気を付ける
校内 -登校時から下校時までー
「学校という社会生活のルールを守り、礼儀正しくふるまおう」
- 午前7:30以前には登校しない
- 中等部手帳・生徒証・ロッカーキーは常に携行する
- 必要以上の現金を持ってこない
- 授業に必要のない電子機器は持ってこない
- 漫画やゲーム類を持ってこない。ただし碁や将棋は例外とする
- 菓子類は持ってこない
- 怪我や事故につながるような危険な行動はとらない
- バットやラケットや固いボールなどの危険なもので遊ばない
- クラスボールは周囲に配慮して使う。蹴ること、強く投げることはしない
- 緊急事態の場合、すぐに教員へ連絡する。大人の助けを必要とするとき、各HR教室では「非常通報装置」が使用できる
- 中等部と綱町グラウンドの行き来には、必ず横断歩道を利用し、歩道を歩く
- 体育館では、赤ひもの運動靴を使用する
- 大声を出すなど、周辺住民の迷惑となるような行動は慎む
- エレベーターは原則使用しない
校外 -登下校時および休日ー
「校外においても、中等部生らしい良識のある態度をとろう」
- 登下校の途中に寄り道をしない
- 大学・女子高構内には立ち入らない
- 日曜・祝日などの休日は、原則として登校しない
実際に中等部生は守っているのか?
以上のように、校則はないものの推奨される行動や約束事などは存在します。
まあ社会はルールがないと成り立たないので、ある意味当然と言えますが、では生徒たちは本当にこの通りに過ごしているのでしょうか?
子供たちを見ていると、実際のところはここまできっちり守れてないですね(笑)
とはいえ、基準服を着るべき時に着て行かないなどの大掛かりな逸脱行為はありません。
ただ子供らしく、うっかりゲームを持っていってしまい、先生に見つかって没収されたとか、ついコンビニで買い食いしてしまったりとかはありますね。
当然見つかったら叱られますし、あまりに酷いときは親も呼び出されます。
ただ、総じてみんな聡明ではあるので、徐々に理解していくようになります。
このように、慶應中等部では校則はないものの一定のルールは存在しますし、先生方もガチガチにルールを守れと言うのではなく、「何故ダメなのか?」を考えさせるようにしているところが、私が通っていた中学校とは違うかなと思います。
もし皆さんのお子さんが合格したら、このようなルールを守ることになりますので知っておいてくださいね(^-^)