新型コロナウイルスは、今まで普通にあった日常を次々と狂わせてしまいました。
特に今年入学された方々は本当に苦労があったと思います。
希望に満ちた入学式が6月に延期…
新しい友人関係構築の第一歩となる林間学校が延期…
そんな中でも、子供たちは笑顔を失わず日々勉強に部活に励んでいる事でしょう。
新型コロナウイルスによる最初の大きな動きは、71回生(現高校1年生)の卒業旅行中止でした。
中等部の卒業旅行中止は歴史上2度目のことで、いっぱい思い出を作るチャンスがなくなってしまったことは非常に残念なことでした。
さらに1・2年生の3学期の期末考査が中止となってしまいました。
当時はまだコロナウイルスの全貌が明らかになっておらず、安全を考えての苦渋の決断だったそうです。
不謹慎ですがこれだけは喜んでいる生徒もいたそうですが(笑)
さらに春休みの合宿を含む全ての校友会活動(ご存知の通り中等部では部活とは言わず、校友会と称します)が禁止に。
そして最も残念だったのが3月19日に行われた卒業式でした。
卒業式があるのかないのか、ギリギリまで判断が保留となっていましたが、2クラス毎に3回に分けて講堂に入っての式となりました。
保護者は出席不可。別の講堂でライブ配信を見るのみとなってしまったのです。
その後東京は緊迫度を増し緊急事態宣言を発令。
中等部も5月の連休明けまで休校となりました。
5月からは必要に応じたオンライン授業が実施されましたが、上述したように遠足・林間学校は中止。
さらには中間考査も中止となってしまいました。
ようやく6月2日、入学式が行われたのですが、こちらも1クラス毎に6回に分けての実施。
いつもなら保護者教員全員が講堂に集まり、中等部校歌を歌ったり、先輩による「学問のすゝめ」暗唱があったりするのを眩しそうに眺めるのですが、それが出来なかった保護者の方々はさぞ残念だったろうと思います。
夏休みに入っても校友会合宿及び対外試合は禁止され、練習なども全員検温し、月~金の事務室、保健室開室中、昼食を挟まない半日の活動のみ。
特に今年の3年生は校友会活動の集大成を見せる場を失い、本当に無念だったと思います。
9月からは全員登校となりましたが、昼食は会話禁止の30分。
10月の運動会は中止。
しかし、唯一11月7日~8日の展覧会だけは何とか実施することが出来ました。
いつもなら一般公開され、芦田愛菜ちゃんが出るマンドリンクラブの発表はごった返していた記憶がありますが、今年はそうしたことはなく粛々と実施されました。
さらに音楽会や史上3度目となる卒業旅行中止も既に決定しているそうです。
苦渋の決断により、様々な行事や活動が中止となってしまいました。
中学校は勉強だけをする場ではなく、いろんな活動を通じて人間的に大きく成長する場であることを考えると、体験できなかったものの大きさはいかほどのものかと思います。
子供たちにはこんな非常事態だからこそ生まれた友情や思い出を育んでもらいたいです。
そしていつか同窓会で「俺たちの時代はコロナが蔓延してて大変だったよね~」と笑いあえるような時が来るといいな、と思います。
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