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【息子の慶應受験記】2月2日の記録 慶應湘南藤沢&中大横浜を受験

目安時間:約 18分

 

2月2日の朝は息子がずっと憧れていたSFCの受験日です。

この1年、親の目から見た風景では、息子はそれほど勉強しているという感じではありませんでしたが、それでも毎日塾へ行きずっと勉強をし続けていました。

息子は息子なりに必死に受験勉強をしてきたのです。

 

それは全ては慶應に入りたいという願望、あるいは熱意のため。

さあ、2月2日のSFC、そして3日の慶應中等部が、息子の最大にして最後の挑戦となります。

 

息子とSFCへ。妻はバックアップ体制

いつもより30分早く起きてきた息子。

早稲田佐賀や立教新座の時は起こさないと起きてこなかったのですが、この日は自分で起きてきました。

やっぱり息子なりに緊張しているようです。

 

食事を済ませ、親子3人で電車に乗って、湘南台へ。

前情報から混雑は予想されていたので少し早めに出発したのですが、やっぱり学校へ行くバスには凄い行列が出来ていました。

しかしSFC行きのバスも増発されており、行列は長かったもののそれほど長く待つことなく乗ることが出来ました。

 

周りも親子連れの人ばかり。

こそこそと子供に激励の言葉をかけたりしている姿が見られます。

 

この前息子と当時の話をしましたが、「周りが全員天才に見えた。やっぱり不安しかなかった」と言ってたので、かなり緊張していたようです。

 

息子のまとうそんな雰囲気に、私も妻も当たり障りのない会話をしながらバスに揺られていました。

 

キャンパスに到着すると電車の改札口のような臨時の料金所が設置されており、みんなはバスから降りてその改札口にPASMOを当てて通過していました。

バス内で支払うより、その方が早く人数がさばけるからでしょう。

湘南藤沢のひんやりした空気を吸い込みながら「ここに通うことが出来るかな?」なんて考えていました。

 

バスを降りると、SFCの校門まで長い並木道を歩くことになります。

ここに塾の先生方がずらっと並んで、生徒を見つけては激励していました。

 

2月2日は東京では渋渋や本郷などの受験日。神奈川では最高峰である聖光学院や栄光学園の受験日でもあります。

それでもSFCには多くの塾の先生方が集まってきていました。

SAPIXをはじめとする4つの大手塾。

そして浜学園や希学園といって有名エリート塾の旗も揺れています。

生徒一人一人を捕まえ、大きな声で激励…なんだか出陣式のような感じで、テレビで見た中学受験の映像そのままの世界です。

 

息子の行っていた塾は大手ではないし、先生の数も少ないのでどこにいるのか全く分かりません。

しかし先生の方から息子を見つけて下さって、寄ってきてくれました。

 

「どうだ?緊張してるか?」

「ううん、大丈夫」

「お、いいねぇ。SFCは今まで一番たくさん問題を解いてきたんだ。やれるだけの事はやった。だから全力でぶつかって来いよ」

「うん、わかってる」

 

他の大手塾のような派手な激励ではありませんが、1年間みっちりじっくり顔を合わせてきた先生からの言葉。

この1年は私たち親よりも長い時間を共にしてきたんだな、、と思うとその言葉にも重みを感じます。

 

「なんだお前、ちょっとは元気に答えろよ~」

と言いながら頭を叩こうとする先生…そしてひょいっとそれを避けてはにかむ息子。

 

それを見ながら、本当にこの塾に通ってよかったと思いました。

もしあのまま大手塾に通っていたら、息子はSFCの挑戦権すら得られなかったと思います。

大手塾が悪いのではなく、息子の学力と性格が大手塾に合わなかっただけなのですが、それに気付いたのが小6の4月で本当によかった。

もう少し遅かったら、そしてこの塾を見つけられなかったら、どんな中学受験になっていたのかと思います。

正直、めちゃくちゃ高い授業料を払うことにはなりましたが、今から思うと毎日自習室を使わせてもらい、しかも1対1に近い形で自習室の先生を使いたい放題だったのだから、やっぱりコスパは良かったのだなんて思ったりしました。

先生とじゃれて気がまぎれたのか、息子は「じゃ、行ってくるよ」と言って校舎に消えていきました。

直前に、昨日の国学院久我山STの結果を伝えましたが、「あ、そう」くらいのリアクション。

ああ、今息子は臨戦態勢に入っている…本気で頑張ろうという意思を見せている…そう思ってちょっと感動しました。

 

中学受験を通して一回り大きくなったと感じる息子が、そこにいました。

 

…でも、だからこそ志望校に合格するという喜びを感じて欲しい。

親としては心からそう望み、去っていく息子を見守っていました。

 

待っている時の注意点と親が考えるべき事

さて、SFCは正直辺鄙なところにあります。

風向きによっては、牧場のような糞の匂いが漂ってくるくらいです。

そして、とても寒い。

 

周りにはカフェなんて一切ありません。

親はほぼ皆SFC内にあるサブウェイとか学食とか、生協に避難していきます。

早めに子供を送り出し、早めに室内の椅子を確保する…これ、とっても重要です!!

 

我が家はちょっと出遅れてしまい、室内の椅子は確保できませんでした。

幸い晴れていたので、SFCのシンボルである鴨池(正確にはガリバー池というらしい)を見下ろすベンチに、缶コーヒーを買って座ることが出来ましたが、SFCを受験される子供の親は、早めに場所確保に動かれることをお勧めします!!

 

 

さて、息子が受験している間、親はやるべきことがあります。

それは、合格した学校の入学手続きをするか否かという決断です。

 

我が家は1月校では早稲田佐賀に学費と寮費を振り込んでおり、ここから先は慎重に検討しないとどんどんお金が無くなっていくので重要な家族会議です。

 

我が家の問題は1月25日に受験した立教新座の入学手続きをするかどうか、、でした。

期限は2月2日。

なので、この日が決断日。

時間はありません。

 

とにかく息子がSFCの受験を終わるまでは決断せず、終わった後にどうするかを息子と相談するつもりでしたが、そのパターンを改めて確認しあいました。

 

<前提条件>

早稲田佐賀は確保している。しかし1月25日に受験した立教新座も捨てがたい。

さらに1日の夜、国学院久我山STの合格も頂いた。しかし抑え校の本命・中大横浜の結果は本日午前中にネットで発表されるという状態。

 

<パターン①>

この後発表される中大横浜が合格した場合。

息子に確認する必要はあるが、抑えの本命校でもあるので、このまま立教新座は捨てる。

今日の午後にエントリーしている中大横浜②は棄権。

妻は離脱して中大横浜に合格書類をもらいに行く。

 

<パターン②>

中大横浜が不合格だった場合。

息子はバックアップ校を早稲田佐賀か、立教新座か、国学院久我山STから選ぶことになる。

立教新座を選んだ場合、妻はお金と入学書類一式を持って急いで立教新座へ行き手続きを行う。

私は息子と抑えの本命である中大横浜②の受験に向かう。

 

<パターン③>

中大横浜は不合格だった場合。

息子が国学院久我山STか早稲田佐賀を選んだ場合、立教新座を捨てる。

午後は家族みんなでもう一度中大横浜②にトライ。

 

息子も今日決断をしなくてはならないことは分かっていましたが、SFCが終わるまでは本気で考えられないと話していました。

そのため今日は上記のどのパターンになるかを考える必要があったのです。

幸いバックアップ校は確保できているので、追加の出願はしなくて済みました。

作業としては選択肢が減り、良かったです。

 

息子が選んだのは…?

お昼過ぎ、試験が終わり、続々と子供たちが出てきました。

やはり午後受験に向かう子も多いのか、急いでバス停に並ぶ親子がズラリ。

息子はちょっと出てくるのが遅くでやきもきしましたが、確保してそのままバス停に並びました。

 

バスが来る間、息子と話をします。

 

「どうだった?手ごたえは?」

「うーん、ちょっと失敗した。国語の最後の大問、絶対とらなきゃいけないあの問題、ちょっとミスった…」

「そうか。他はどうだった?」

「やれるだけはやったけど…凄く出来たという感じじゃない…」

 

どうやら今一つという手ごたえのよう。

しかし「全力は尽くしたし、まあいいよ」と言っていました。

 

そして、抑え校についてです。

午前中、息子を待っている間に中大横浜の結果をチェックしていました。

その結果を伝えます。

 

「中大横浜だけど…、急いでバス亭に並んだからわかってると思うけど…」

「うん、ダメだったんでしょ?わかってる。ミスったしそうじゃないかと思ってた」

 

そう、抑え校の本命・中大横浜は残念ながら不合格だったのです。

午後からは中大横浜②を受験しますが、2日の午後の中大横浜は超激戦区。

上位層がバックアップのために多く受験するので、偏差値は2月1日の中大横浜より2つも上がっているのです。

一気に厳しい戦いになったな…そう感じざるを得ませんでした。

塾の先生に電話しましたが「えっ?落ちたんですか?そこは落ちないと思っていたのですが…」とビックリされていたので、相当ミスをしてしまったのでしょう。

やはり中学受験は大学受験と違い、実力を出し切ることが難しいんだと思いました。

 

そして、バックアップ校についての息子の決断は…

「これから中大横浜受けるし、立教は捨てるよ。どうしてもとなったら早稲田佐賀か国学院久我山か公立かを選ぶ」

というもの。

 

何度か念を押し、捨て鉢になってるわけではないことを目を見て確認し、立教新座を捨てる決断。

そう、息子の目は「今日の午後は絶対合格してやる」という目だったのです。(思い込みかもしれませんが…)

 

急いで中大横浜へ

急いで湘南台から中央林間へ。

そして田園都市線であざみ野へ行き、そこから市営地下鉄でセンター北へ。

まさか、2日続けてこの駅に降り立つとは…。

 

途中、田園都市線内では同じように午後受験に向かう子が、時間がないため社内でおにぎりを頬張っていました。

行儀が悪いことは承知していますが、そうしないと間に合わないため我が家も息子におにぎりを食べさせました。

 

昨日も来た中大横浜。

「お父さん、今日は一人で行きたいから、ここから自分で歩いてくよ」

 

そういって息子はセンター北で分かれて、一人で中大横浜へ向かっていきました。

 

 

そして再びとっぷりと日が暮れた夕方。

センター北駅で息子と再び合流しました。

 

「お疲れ様、全力出せたか?」

「うん、さすがに疲れた…」

「手ごたえはどうだった?」

「んーわかんない。でも基本的には出来たよ」

 

さすがに疲労感を漂わせる息子。

明日の慶應中等部も本命の一つなんだから、ここは無理させてはいけない、と急いで帰宅し、その日は受験の準備だけして、すぐに就寝させたのです。

 

明日はSFCに続き本命の慶應中等部。

息子が寝た後、妻と明日のフォーメーションを確認しあい、私たちもベッドに入りました。

 

あっという間に受験も終盤戦へ。

そして結果は「【息子の慶應受験記】2月3日の記録 慶應中等部の受験&SFCの結果」でお伝えいたします。

 

 

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プロフィール

はじめまして。しろくまです。息子の慶應中学受験の経験を、慶應志望の皆様にお伝えしています。

慶應受験専門塾の先生と共に、我が家の受験の経験と先生のノウハウを組み込んだ、慶應中等部・普通部・湘南藤沢の受験に特化した情報提供サイトです。

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