中学受験まであと1年もある…と思っていたらあっという間。
しかしお子さんはそれに気が付かないものです。
それをうまくコントロールをしてあげるのが、親の大事な努めです。
「何でこんな問題も出来ないの!?」と怒るくらいなら、成績には一切口を出さずお子さんのサポートに徹底しましょう。
私がよく使う表現に、「親はアスリートのコーチであれ」というものがあります。
コーチはアスリートが最大限のパフォーマンスを発揮できるよう、様々なバックアップをします。
学校の先生みたいに上からモノを教えるのではなく、サポートしてくれる存在。
親子がそういう関係になれたら、きっと受験勉強は進んでいくと思います!
塾に通っていると毎週の勉強に追われてしまい、なかなか弱点の補強や知識の記憶といった分野がおろそかになってしまいます。
そのため、いかに上手にスキマ時間を使えるかどうかが、成績に大きく影響します。
実際開成に合格した同僚の子や、慶應出身の友人などは、上手にスキマ時間を使っていました。
そのため、見かけの勉強時間以上に勉強が出来ていたと思います。
このスキマ時間、なかなか教え込むのは難しいと思います。
学校の授業は40分という固まりで行っているので、勉強=ある程度の固まった時間という概念があるからです。
ちょっと休もうと思ってる時に「勉強しなさい」と言われたら、反発必至ですよね(汗)
ではスキマ時間をどう教え込むのか。
私は「終わりを意識して伝えて下さい」と言います。
例えば「食卓に夕食が並ぶまであと10分かかるから、それまで●●しようね」とか、「トイレに入っている時間に1問1答をやろう」とか、「塾の行き返りに●●をやろう」と言った感じです。
これらは短い時間です。
それを意識させることで、お子さんも「そのくらいなら…」とやれるようになります。
ただ、トイレに入る時にいきなり言うのはダメです。
事前に予告しておかないと「はぁ!?」と言われちゃいますからね。
こうやって1日のスキマ時間をかき集めれば、1日30分くらいにはなります。
1週間行えば210分、30日で900分、つまり15時間もの時間を捻出することができるのです。
この習慣を早くつければつけるほど、有利になってくるのは、言うまでもないでしょう。
まずは、お子さんの普段の過ごし方をよく観察してください。
休み時間をなくすのではなく、ちょっとしたスキマ時間があるかどうかを見て、「このタイミングならやれそうだな」という時間を見つけましょう。
次にその時間に何をやらせるのか、あるいは何が出来るのか、を決めましょう。
この時大事なのは、「簡単に出来ることをする」ことです。
短い時間に、ガッツリ計算したり熟考しなくてはならない応用問題などは不向きです。
それよりは漢字テストや歴史の用語などがいいでしょう。
次にやることは、テキストや単語帳などの準備です。
お子さんはまだまだ子供です。
スキマ時間にやろうと思っても、部屋でテキストを探していたら10分経っちゃった、なんてことはありがちです。
自分の勉強なんだから自分でやりなさい!
と思うかもしれませんが、効率重視でいくなら、親が準備してあげる方がいいでしょう。
これこそ親だからこそできるサポートです。
そしてしろくま的に最も大事なのは、「子供に納得させてから実行する」ことです。
これが出来てないと、子供は面倒くさがって、途中でやめてしまいます。実証済みです(…苦い経験)
あらかじめ話し合い、子供が「わかった、それでやる」と納得させる努力をしましょう。
ちなみに、日々の時間全てを勉強にしてしまってはいけません。
きっちりと息抜きが出来るまとまった時間を作る代わりに、スキマ時間を有効活用するのだ、と覚えておいてください。
そして、本当にちゃんとやったかどうか、確認することも大切です。
子供を信用しないわけではないのですが…やっぱり流されてしまうケースもあります。
でも出来てないことを叱ると、やっぱりだんだんやりたくなくなるもの。
めんどくさいな~と思うかもしれませんが、出来なかったときに叱るのではなく、出来た時に思いっきり褒めるチャンスが来た!と思ってください。
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