私は仕事柄多くの東大生と話をします。開成出身や灘出身の子も多いです。
そんな子供たちに「どうして東大生になれたの?」と聞くとみな一様に「?」となります。
きっと彼らにとってはごく当たり前のことで、理由と言われてもピンとこないのかもしれません。
しかし「厳しい受験に合格した理由は何か考えてみて」と聞くと、大きく分けて2つのポイントがあることが分かりました。
1つは「東大受験より学内テストの方が難しかったから」
もう一つは「幼児期に親から学ぶ面白さを教育されたから」
東大受験より学内テストの方が難しいとはなかなかですが、実際学内で平均より低い子でも余裕で東大生になれています。
これはいろんな意味を含んでいると思いませんか?
私はこのことから「目標」=「なかなか達成できないもの」という認識を持ちました。
東大合格より高い目標、高い環境で切磋琢磨することで、東大合格を通過点にしてしまう。
これこそが親が子供に与えてあげられる環境ではないかと思うのです。
そして、幼児期の教育をあげている子が多いことについて、考えさせられました。
必ずしも東大に合格することが全てだとは言いませんが、人生の選択肢が広がるという意味でも「東大合格」には一つの意味がありますよね。
そこで、東大に合格するには?という事柄を親の視点で考えてみました。
東大合格する為には、「東大合格が通過点になるような高校」に行く必要があります。
毎年東大合格者数が発表されているので皆さんご存知だとは思いますが、すなわち「開成」「灘」「筑駒」「栄光」「桜蔭」「ラサール」といった高校に行く必要があると考えます。
もちろん普通の公立校から合格する人もいますが、「全校生徒の60%が東大合格」と「全校生徒の中で3人が東大合格」では環境が違いますよね?
公立校から頑張って合格した生徒はとても素晴らしいと思いますが、親目線で言うと最難関の私立高校に行くことが、東大への近道だと言えます。これは確率論です。
こうした最難関の私立高校は、たいていが中高一貫校です。
その為、東大に行こうと思ったら、中学受験が非常に大事になってきます。
中学受験で最難関の学校に合格しようと思ったら、小学校4年生くらいから、徐々に本格的な勉強を行っていく必要があります。
しかし、ここでいきなり「勉強だ!」と子供をけしかけてもうまく行くはずがありません。
だって、友達と遊んでる方が楽しいし、ゲームもやりたいし…
ということは、小4になる前、幼児期に間に「勉強は楽しい」と思えるような意識改革を子供に施してあげる。
それこそが東大合格(=中学受験成功)への近道なのではないでしょうか?
私は正直、あまりいい親ではありませんでした。
子供に頑張ってほしいと思って「ちゃんと勉強しなさい!」「何でこんなことも出来ないんだ!これなら受験なんてしなくていい!」みたいな事を言い続けてしまいました。
…苦い思い出です。
子供は泣きながら頑張っていましたが、やっぱりこれは逆効果ですよね。
特に幼児期の子供は親に認めてもらいたいのです。
「●●ちゃん、すごいね!こんな問題よく出来たね!」
この一言が、子供を勉強に駆り立てます。
本当に子供の為を思うのであれば、叱る教育ではなく褒める教育を行うべきですね…。
私が唯一、子供に誇れることは、「一緒に勉強した」ということでしょうか。
4~5歳の時は、算数の足し算引き算のスピード競争で遊んでいました。
小2・3年生の自由研究は、一緒になってペットボトルロケットを作り、一番よく飛ぶ八射角を探ったりしました(映画・容疑者Xの献身のモノマネでしたが)。
だからこそ、子供は親に認められたい、褒められたいという気持ちで食らいついてきてくれたんじゃないでしょうか。
幼児期の教育が全て…
昨日は東大生たちの話を聞いて、この言葉を強く思った一日でした…。
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