本日、千葉県最強の進学校・渋谷幕張の入試が行われました。
実は私の会社の同僚が、渋谷幕張を受験しています。
朝、お子さんを送って行って、若干遅れて出社した同僚は「すごい人だったよ。塾の応援合戦が凄いことになっていた」と興奮気味に教えてくれました。
実は渋谷幕張は、今や日本に名を轟かせる超進学校。
中には御三家を蹴って、渋幕に行くという子もいるくらいです。
そんな渋幕の出願数や倍率…今年はどうだったのでしょうか?
渋谷幕張に憧れて、開成や麻布ではなく渋谷幕張に行きたい。
そんな子も多くなってきたこの学校。
偏差値もとんでもなく高く、四谷大塚の80偏差値表では「70」。
開成が「71」なので、もう難易度は開成と並んでいると言っても過言ではないでしょう。
それだけに、各塾の応援も凄く、こんな動画もアップロードされていました。
【中学受験専門】個別指導塾ドクター
中学受験を専門に、御三家や渋幕・渋渋 などへの合格者を次々と出している中学受験ドクターさんです。
そんな渋幕のこれまでの出願数を調べてみました。
何と、年々出願者数が増えて行っていることがわかりました。
やはり渋幕は関東では序盤戦の一番高い山なんだなと感じます。
本日受験された方々、本当にお疲れさまでした。
そして来年受験を考えておられる方、頑張ってくださいね!
ちょっと前までは、御三家の前哨戦というイメージが強かったのですが、今やそんな風にとらえる家庭や塾は少なくなっています。
渋幕はなぜここまで人気が上がってきたのでしょうか?
渋幕のサクセスストーリーは現理事長・校長である田村哲夫さんの教育方針がつくりあげたと言われています。
田村さんは東京の名門男子校・麻布出身であり、渋幕開校時は麻布の理事も務めていました。
麻布の「自由」を共学校である渋幕に取り入れ、さらに21世紀に向けて世界で活躍できる人材(国際人)育成を掲げ、生徒一人一人の個性を輝かせることを目標としたそうです。
学校のホームページにも『「自らの手で調べ、自らの頭で考える」何事にも諦めることなく、積極的に取り組むことが出来る人間の育成を目指します』とあります。
これは徹底していました。
慶應中等部と同様、校則はほぼなし。
髪を染めようが何をしようが自由というとんでもない学校です。
しかしそれが功を奏したのか、生徒が自発的に何でも取り組むようになっていったそうです。
そして帰国枠もあり、開校以来常に帰国子女を受け入れてきました。
そう、渋幕のイメージはSFCに近く、当初から常に外を向いていたのです。
ただ自由なだけではなく、子供の学力をいかに伸ばすかという点についても渋幕は徹底していました。
中高の6年間を、1~2年生、3~4年生、5~6年生と3ブロックに分け、多様な進学ニーズにこたえたのです。
その結果、渋幕は東大進学者数で4位に入るほどの躍進を遂げますが、驚くべきは「海外への大学への進学率の高さ」です。
私たちが大学受験をした頃は、海外の大学を本気で考えるなんてありえませんでした。
恐らく今でもほとんどの学校ではそうなのではないでしょうか?
しかし渋幕の海外大学の現役合格数(15~17年の合計)は72人。
ハーバード大、プリンストン大、エール大など世界のランキング上位の大学も少なくないというから驚きです。
田村校長は、次のように語っています。
気にするのは海外大学の合格状況です。今、うちのトップ層はみんなハーバード大など米欧の大学を志望しています。受験は10~11月にスタートし、最終的に合否が確定するのは次の年の6~7月と長丁場の戦いです。毎年、20~30人が海外大学に合格し10人前後の生徒が実際に進学しています
こうした海外の大学を狙う子たちにも、渋幕は人気の学校となっているのですね。
また、歴史の浅い渋幕ですが、その卒業生の顔ぶれはちょっと凄いです。
プロサッカー選手の田中マルクス闘莉王
アナウンサーの水卜麻美や皆藤愛子
日本マイクロソフト社長の平野拓也
といった個性豊かな有名人を輩出しているのです。
自由で、それでいて放置ではない。
子供の学力を伸ばすことに一生懸命で、それぞれのニーズにきめ細やかに対応する。
これこそが、渋幕の人気なんだと感じました。
私の同僚のお子さんは、今のところ本命は開成と言っているそうですが、とても優秀な子なので、もしかしたらこの学校を選ぶ可能性もありますね!!
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