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大手塾の功罪について考える

目安時間:約 13分

 

中学受験に塾は絶対に必要なものです。

中には塾行かずに合格を勝ち取る子もいますが、それは非常にレアなケースです。

お子さんの資質、そして親のサポートがあってのことでしょう。

 

あなたは毎日子供の受験勉強に付き合えますか?

塾の先生の代わりとなって勉強を教えられますか?

志望校の問題傾向のリサーチや合格する為のノウハウを教えられますか?

 

日々仕事におわれ、家事に追われる親にとって、これはなかなか難しい。

であれば、中学受験を決めたらやはり塾に通うことになります。

 

 

では、どこがいいのでしょうか?

ネットでささっと調べると、様々な情報が出てきます。

 

なるほど、御三家に圧倒的に強いのがSAPIXか…。

神奈川県に強いのが日能研か…。

早稲田アカデミーって、あのハチマキしてやる塾だよな…。

 

で、こうした大手塾に子供を入れれば、きっと合格まで導いてくれる。

そう思い、入塾試験を受けに行く。

 

 

でもそれ、本当に子供の為になってますかね?

本当に大手に子供を入れれば、合格まで導いてくれるのでしょうか?

塾は一人一人、本当に合格させる為に努力してくれているのでしょうか?

 

今回は塾側から見た中学受験ビジネスについて、お話していきたいと思います。

 

 

中学受験塾のビジネスモデル

中学受験というビジネスは、減りゆくパイであると言えます。

近年受験者数が増加してきているとはいえ、全体的には子供の数が減っているのです。

 

国立社会保障・人口問題研究会の調査では、5~14歳の子供の数は1980年以降減少しつづけ、2015年には約1000万人だったものが2040年には750万人を切ると言われています。

 

さらに現在問題になっている大学の合格者数制限。

今まで大学側は合格者を定員の1.2倍程度出せたものが、現在は1.1倍と減っているのです。

 

 

おかげで、今まで慶應や早稲田に合格できたレベルの子が落ち、偏差値的にその下のMARCHに行かざるを得なくなっています。

それが雪崩式に起き、合格圏ギリギリの子はどんどん志望校のレベルを下げざるを得なくなってきているのです。

 

 

そんな中、塾業界では生き残りをかけた競争が激化しています。

2009年には大学受験予備校の大手・代々木ゼミナールがSAPIXをグループ化したことは塾業界では衝撃が走ったそうです。

 

そう、減りゆくパイを巡り教育ビジネスの世界では大改編が行われているのです。

中学受験から大学受験まで、生徒の囲い込みをめぐり、より先鋭化した受験ビジネスへと進んでいるのです。

 

 

成績優秀な生徒を囲い込みたい塾

ちなみに、予備校と中学受験塾の垂直展開は、代表的なところで言うと次のようになっています。

 

  • 四谷大塚…東進ハイスクールが買収
  • 早稲田アカデミー…東進ハイスクールが出資
  • SAPIX…代々木ゼミナールが買収
  • 日能研…河合塾と提携
  • 浜学園…駿台予備校と提携

 

いかがですか?

案外知られていませんが、中学受験に挑む子供というのは、大学予備校からすると超優秀な囲い込み対象の生徒なのです。

 

お子さんを大手塾に入れるということは、こうした受験ビジネスの中に放り込むということ。

入ってしまったら、厳格なクラス分けの中、一つでも上のクラスを目指すことが目標になってしまうことは目に見えています。

 

その結果、入塾した時に行きたいと思っていた学校は意識しなくなり、御三家をはじめとした難関校を上位とする受験カーストの中、少しでも高い偏差値の学校に行くことが目標になってしまうのです。

 

 

大手塾の補習スクールの拡充

SAPIXや早稲田アカデミーなどの大手塾では、厳格なクラス分けがあります。

これは偏差値によって分けられるもので、当然上位クラスの方が実績として難関校への合格率は高く出ます。

 

例えば私が入手した情報では、早稲田アカデミーのNN(何が何でも)クラスの最上位クラスでは、合格率は91%。

その下のクラスでは61%、さらにその下だと56%、ずっと下がって7組だと7%しかないのです。

 

平均するとNNの合格率は30%ほど。

NNにいても、70%は不合格になってしまうのです。

 

であれば、親も子も「少しでも上のクラスに行きたい」と思うようになるのは仕方のないことでしょう。

そして志望校に合格することが目標ではなくなり、塾のクラス順位を上げることが目標となってしまうのです。

 

 

大手塾もその辺は分かっており、集団指導の他に個別指導塾も併設している所が非常に多いです。

日能研なら「ユリウス」

SAPIXなら「プリバード」

早稲アカなら「MYSTA(マイスタ)」

栄光ゼミナールなら「ビザビ」

 

これらは、集団授業についていけなかった子たちの受け皿という役割も担っています。

強弁すると、集団授業についていけなかった子を一つでも上のクラスにあげるための補習塾ともいえるでしょう。

 

志望校に合格するために行ってる塾内クラスを上げるための塾、とも言える存在なんですね。

 

 

こうなってくると、中学受験ビジネスってうまく考えられてるな…と思います。

 

 

大手塾に向いている子

こうした受験ビジネスですが、悪いことをやっているわけではありません。

ニーズがあり、そこにビジネスがあるだけです。

 

しかし子供の親は、そうした事情を分かったうえで塾に通わせてほしいと思います。

 

そこで、しろくまが考える大手塾に向いている子をお伝えしたいと思います。

 

 

一定以上の学力がある

集団授業についていくには、一定以上の学力が必要です。

地頭力と言い換えてもいいかもしれません。

 

手厚い個別の指導があるわけではないので、自分で(親のサポート含む)授業を理解し、ついていくために勉強できる子です。

 

もし難しいのであれば、上述したプリバードとかMYSTAといった補習塾に行くことも必要になりますが、それを理解し資金的にも余裕があるのであればオススメです。

 

 

自分で先生を捕まえて質問できる

集団授業では、理解していようがいまいがどんどん進みます。

 

「あれ?これよく分かんなかったな」と思ったら、休み時間に先生を捕まえて質問するのですが、これが難しい。

先生も忙しいし、意識の高い子はどんどん先生を捕まえようとします。

その中で、先んじて先生を捕まえ、自分の質問が出来る子であれば、うまく活用することが出来るでしょう。

 

 

親がフォローしてあげられる

SAPIX、早稲田アカデミーといった大手塾では、とにかく大量の宿題が出ます。

授業で学んだことを「学力」として定着させるための演習ですが、正直11歳~12歳の子供が自分で管理し、効果的にやるのは難しいでしょう。

 

そこで親の出番となります。

子供が持って帰った塾のプリントや宿題をまとめ、宿題を管理し、いつまでに何をやるべきかフォローする。

これが出来るのであれば、有効活用できるでしょう。

 

ちなみに私の同僚で、子供をSAPIXに通わせ開成に合格させた人は、小5の時から自宅に業務用プリンターをリースしていたそうです。

家電量販店で買う家庭用コピー機では、時間がかかりすぎるのとトナー代が高すぎて、業務用の方が安かったから、と言ってました。

複合機 一括.jp

そのくらいの気合いが必要なんですね…。

 

走り続けるウサギが向いている

子供はいろんなタイプの子がいます。

大人になって真価を発揮する子もいれば、小さいうちから成熟していて、要領よくやってのける子もいます。

 

大手塾で成功するタイプは、この要領よくやるタイプ。

言い換えれば、走り続けるウサギと言えるかもしれません。

 

カメやサボるウサギは、結局受験ビジネスの中ではいいお客様になってしまう可能性が非常に高いのです。

 

私が見る限り、一番悲惨なのが、まだ幼いカメタイプの子。

学力が足りず、塾の授業もついていけず、補習塾まで行ってしまう。

家でも塾でもコツコツ頑張るんだけど、元々分かっていないので、どんなに頑張っても成績が上がらない。

 

 

そうした子は、わざわざ中学受験をしなくても、大学受験や社会人になって見返せばいいだけと思いつつも、やっぱり今の首都圏の教育体制を見ていると、中学受験を頑張りたい気持ちもわかるのです。

 

であれば、せめてその子にカスタマイズした授業をしてくれる塾に行くべきだと思います。

大手塾は、出来るウサギが走り続けて成功する場所。

カメにはカメに合った塾で成果を出せばよい、それがしろくまの意見です。

 

 

向いた塾に行けばきっと成果は出る

うちの息子は、小6の時に栄光ゼミナールから個別指導塾に移りました。

それは、ついていけなかったということもありますが、塾の指導に若干の疑問があったのも確かです。

 

 

実は息子は小5の終わりの時、栄光ゼミナールから「武蔵コース」の誘いが来ていました。

正直ビックリしました。

だって、偏差値も全く足りておらず、小5最後の親子面談では「そんな調子じゃ慶應はもちろん、中大横浜だって受からない」と言われていたくらいなのです。

 

なのに「武蔵コース」のお誘い。

附属中狙い(慶應志望)と知っているのに「武蔵コース」のお誘い。

 

この時点で、「何かちがうな」と思ってしまったのです。

 

 

そこで、慶應専門の個別指導塾へ移ったのですが、これがターニングポイントとなりました。

先生方は息子のめんどくさい性格を把握し、うまく勉強に誘導してくれました。

 

時に息子と先生で大げんかしていたこともあったそうです。

大手塾ではそこまで一人の生徒にかまっている余裕はないので、喧嘩してくれるだけ本気だと思ったものです。

 

 

このように、中学受験ビジネスをきちんと理解し、その弊害が子供に及ばないよう配慮するのも親の役割なのではないでしょうか。

 

現在小6で中学受験へスタートを切ったご家庭では、是非こうした「大人の事情」を理解した上で、塾をうまく利用するようにして下さいね。

 

 

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