中学受験に取り組んでいる受験生、そして親御さま。
この夏は本当に暑かったですよね。
逆風台風にダブル台風、さらに「災害レベル」とまで言われた酷暑。
受験生にとっては例年になく大変な年だったと思います。
本当にお疲れ様でした。
さて、みなさん。夏休みの勉強はどうだったでしょうか。
弱点の洗い出しは出来ましたか?
弱点克服のため集中的に勉強できましたか?
毎日誘惑に負けず、耐えられましたか?
この夏に、どれだけ自分に負荷をかけたかが、冬の成功につながります。
ここで一つお話しをさせてください。
アスリートが成長するのに、「超回復」「アクティブレスト」という単語があるのをご存知でしょうか?
アスリートは必要部位の筋肉をつけるのに、徹底的に体をいじめます。そうして一旦筋繊維をズタズタにしてから休むと、その怪我(と体が認識する)を治すため、より多くの筋肉が作られます。これが「超回復」。
またアクティブレストとは「積極的休養」と言い、全く体を動かすのではなく軽く体を動かすことで、よりよい回復を得られるというものです。
実はこれ、勉強でも当てはまります。
徹底的にその勉強をやり続けていき、ちょっと休憩。それが続いていくと、ある日急に霧が晴れるようにわかるようになります。
なので、この夏、いかに「脳を痛め続けたか」が大事なんですね。
この脳を痛めた量が、そのまま超回復の量につながっていくのです。
そして「アクティブレスト」ですが、全く勉強をやらないのではなく、簡単な問題を軽くやっておく事。
つまり軽く脳を働かせる休み方です。
苦手分野を徹底的にやりましたね?
そしたら、その分野の基礎問題を軽くやる。これがアクティブレストの応用です。
こうすることで、実力がついていくのです。
これは私もそうでしたし、息子の場合も同じことが言えました。
ある意味、実証実験みたいなものですよね(笑)。
猛勉強ばかりでは続きません。
9月は大事な時期ですが、夏休みに詰め込んだ分、9月は「アクティブレスト」することがいいのです。
夏休みで、中学で出る分野のすべてを学習し終えました。
これからは「受験慣れ」に、より時間をかける時期になっていくと思います。
しかし「猛勉強」はそんなに長く続きません。
夏休み、頑張った子ほど9月は少しペースを落とした方がいいと考えます。
代わりに志望校のテストを、きっちり時間を図ってやってみるとか、基礎問題を解いておくとか、脳のアクティブレストをしながら、受験のリズムに慣れていく時期なのです。
こうして夏休みに詰め込んだ勉強を血肉に変え、いよいよラストスパートに向かっていきます。
ラストスパートは、志望校が出す問題の傾向に慣れたり、問題を見たときに「捨てる問題」と「絶対取る問題」を見極める力をつけたり、制限時間内の時間の使い方(検算や見直しにどの程度時間を使うか、そのやり方はどうするのか?)などを身に着ける時期だと思ってください。
うちの息子は実はそこまで間に合っていはいませんでした。
9月に入っても実力が付かず、受験テクニックではなく通常の勉強を行っていました。
塾から言われていたラストスパートをかける時期は10月だったので、息子はかなり劣等生だったんだな、と改めて思います。
飛躍の時期、9月…
ここは頑張ったお子さんをねぎらい、痛めつけた脳を休めて、頑張った勉強分が血肉になることを期待してあげてくださいね!!
繰り返し言いますが、猛ダッシュは最後まで続きませんよ~
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