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塾の先生に志望校を変えろと言われたら?

目安時間:約 6分

 

12月。

この時期になると、本格的に志望校を絞る必要があります。

 

その為に土日を使って何度も模試を重ね、志望校群の中を「チャレンジ校」「実力相応校」「安全校」に分け、その受験日程と共に併願プランを作成するのです。

そして出願期限の問題や、受験校の過去問演習を集中的に行うためにも、12月上旬には固める必要があります。

 

そんな時、成績が今一つだと、塾の先生からこう言われたりすることがあります。

 

「第一志望校を変えませんか?」

 

こういわれてしまったら、どうすれば良いのでしょうか?

 

子供の気持ちを最優先させよう

実はこの相談、割とよくされるのです。

 

「このままでは慶應は合格できないと言われたんですが、やっぱり第一志望校は変えた方がいいのでしょうか?」

 

私は言います。

まず、塾の先生に志望校を変えろと言ったその理由を聞いてみて下さい、と。

 

途中で志望校を変える場合、私はあくまで受験生本人の中から生じたものなのかどうかを重視します。

本人以外の大人が、打算で変更を決めると子供のモチベーションに影響が出るだけでなく、中学生活自体が面白くなくなる危険性を孕むからです。

 

もし塾の先生の意見が偏差値や試験の結果だけで、本人がそう望んでいないのなら、無視していいかと思います。

これは「志望校は結局憧れでいいんじゃないか?」でもお伝えした通りです。

 

またテクニカルな面で言うと、付属高志望から進学校に変更すると、入試問題の傾向がガラッと変わるのでお勧めしません。

 

 

あなたのお子さんは、何故中学受験をしようと思っているのでしょうか?

ウチの息子のように慶應という学校に(思い込みではあっても)惚れて、そこに行きたいと強く願っているのであれば、意地でも第一志望は変えないことです。

 

もし私が偏差値だけで大人の判断をし、「お前このままじゃ受からないから、第一志望はもう少し偏差値的にランクを落としてこの辺りにしない?」なんて言ってたら、息子は中学受験そのものをやめていたでしょう。

あの時、どんなに無謀ではあっても「第一志望・第2志望のSFCと慶應中等部だけは何があっても受ける」と親子で意思確認していたから、息子も最後まで頑張れたのです。

 

だからこそ、もしこのような事態になったら、お子さんの意思を確認してあげて下さい。

 

お子さんが何となく中学受験を目指し、学校自体にあまりこだわりがなく「合格する」ことを強く望んでいるなら、合格しやすい学校に変更することは問題ありません。というかむしろ早く変更すべきです。

しかし慶應や早稲田、あるいは開成や麻布など、その学校に惹かれ何としてもそこに入りたいと思っているなら、偏差値ごときで第一志望は変えないでください。

もし大人の打算で受験することすらできなかった場合、子供の中で大きなわだかまりが残ってしまうと思います。

 

だからこそ、併願作戦が重要になってくる

たとえ負けることが分かっていても引けない戦いがある…

映画などで耳にするようなセリフですが、まさにその通り。

 

であればこそ、その他の併願校を親子でじっくり練ることが大事になってくるのです。

これは塾の先生から「志望校を変えろ」と言われていなくても是非行って欲しいところです。

 

その為には、子供の学力がどの程度かを見極める必要があります。

これは模試の偏差値などである程度見ることが出来るでしょう。

また子供の得意なジャンルや問題の相性の良い学校はどれか、を考える必要があります。

これは個人ではなかなか判断できないので、是非塾の先生と相談してほしいです。

 

そう、塾の先生と話す内容は、第一志望をどうするかではなく、第一志望に突撃する為にどの併願校を受ければいいのか、を相談すべきなのです。

 

例えば第一志望がSFC、第2志望が慶應中等部、第3志望が慶應普通部という場合(息子の場合)、全てを受け入れると併願校がなくなってしまいます。

たいていの場合2月3日までに絶対合格するであろう学校を入れることが大事になってくるからです。

(普通部は2月1日、SFCが2月2日、中等部が2月3日なので、他の学校を受けづらい)

 

息子の場合、1月校と2月1日までに安全校を入れて、万が一の時に備えていました。

これは塾の先生ともよく相談して練ったプランなのです。

 

もし開成が第一志望であれば、2月1日が受験日なので、それ以外の2日、3日は安全校を入れるという作戦になるかと思います。

 

というわけで、第一志望に関しては安易に塾の話を受け入れず、お子さんとじっくり話し合って決めて下さいね。

間違っても偏差値だけで決めて、子供の意思を尊重しないことのないように。

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