息子の小6の夏休みは、ひたすら塾でした。
お盆の時期以外は全て塾。授業があってもなくても、毎日朝9時~夜10時まで。
母親は毎日昼食と夜食、2つの弁当作りを続けていました。頭が下がります。
慶應の面接時にはこのエピソードを息子が話し、母親がちょっと涙ぐむという場面もあったくらいでした。
勉強は相変わらず「嫌い」と言うものの、ようやく受験生としての自覚が出てきたのか、休まず遅刻せず通ったのは立派でした。
そんな息子の8月…塾の所見はどうだったのでしょうか?
小学校6年生8月時点 算数の所見
7月から引き続き、公式を覚えて実践する勉強を続けていたようです。
まだまだ規則性を見つける訓練が足りていない様子ですが、徐々に学力が上がっていってるようですね。
ちょっと難しい問題になると、積極的に解こうという気持ちにならない所は、今後の課題。
数学は一番の得意科目ではありましたが、まだまだ過去問の実践には移れないようで、慶應の過去問は断片的にしかやっていないようでした。
日曜に行う慶應対策授業ではひたすら慶應の過去問、慶應の類似問題をやっていたので、通常授業では基礎力を養うことに力点を置いていたようです。
そしていよいよ来月からは過去問演習に入るとのこと。
基礎力アップに加えて、慶應の問題に慣れるフェーズに入ってきたんだと思いました。
小学校6年生8月時点 国語の所見
7月に書かれていた「来月の目標」の通り、過去問演習も入って来ました。
当時、第1志望に慶應湘南藤沢を。第2志望群に慶應中等部・普通部。滑り止めには「中大附属横浜」を考えていたため、SFCと中大横浜の過去問をやっていたようです。
ただ、滑り止めとは畏れ多いと言いますか、中大横浜も実のところチャレンジ校でした。
4月まで在籍していた栄光ゼミナールの進路指導では「冬までひたすら頑張って、ようやく中大横浜に手が届くかどうか」と言われていたくらいです。
それなのに、わずか4か月後の8月には中大横浜の過去問演習を始めるという…
正直、大丈夫か?という思いでした。
所見でもあるように基礎力が圧倒的に足りていない為、当然ながら太刀打ち出来ていません。
文章題を時間内に読み終わらないというのは、問題に解く事すらできていないということ。
よくこれで過去問演習をやったものだと、今更ながら思います。
とにかく過去問演習でSFCや中大横浜の問題傾向に慣れながら、基礎力をつけるという学習を延々とやっていました。
小学校6年生8月時点 理科の所見
7月時点での来月の目標は「難関校の過去問で合格点を目指す」というものでした。
それもあって、8月では中大横浜と世田谷学園の過去問をやっていたようです。
世田谷学園は息子の附属校狙いという方針からは外れてしまうのですが、チャレンジするレベルとして丁度良かったのでしょう。
また、慶應湘南藤沢の問題をやり続けても、まだレベルが達していないという意味もあったのだと思います。
理科では、問題を解くだけではなく「テスト中の時間配分のやり方」についても指導されていました。
戦略的に中学受験を乗り切るための授業を行っていたことが伺えますね。
一方、慶應湘南藤沢では慶應には珍しく記述問題もあります。
時間を上手く使わないと対処できないため、こうした指導が行われていたのだと思います。
またSFCでは必出の「地層・火山・地震」、比較的よく出る「水溶液」などの分野がまだまだであることも指摘されており、重点的に授業が行われていました。
小学校6年生8月時点 社会の所見
世界地理・国際連合について勉強をしていました。
SFCでは国際連合のジャンルは頻出しているためです。
また世界地理については、SFCでは毎年出題されるものではありませんが、中等部では比較的よく出るジャンル。
実はこの頃から塾では「この子はSFCより中等部の問題の方が相性がいい」と思われていたようです。
秋くらいに併願校の相談をした時、塾から「併願のラインナップに中等部を入れませんか?本当はSFCを諦めて抑え校を入れ、中等部にまい進した方が良いと思うのですが、SFCは息子さんがどうしても受験したい学校。であるならば、2月1日に受験のある普通部を回避し、抑え校を選択し、2日SFC、3日中等部というラインナップをお勧めします」と言われました。
もちろん8月時点ではそこまでのレベルではありませんでした。
ただ、重点的に勉強しているジャンルを見ると、この頃から先生方の頭の中には、中等部受験があったのだと思います。
慶應に行きたいんだ、という自覚が生まれていた
息子は夏の間は、本当にひたすら塾で勉強を続けていました。
今でも「あの頃以上に勉強したことはない」と言うくらいです。
そして、今まで口だけ「慶應に行きたい」と言っていたのが、本当に心から思えるようになっていました。
それは態度から見えていました。
遅刻をせず、苦しくても塾に行く。目標を定めたら不退転の覚悟で挑む。
これこそが私が息子に求めていた姿勢でした。
合否はある程度、運の要素があります。絶対に合格するという子はいません。
しかし、何となく受けて失敗するのでは、息子の人生で得るものはない、と思っていました。
8月、はじめて「息子が中学受験を選択して良かった」「合格すれば一番いいけど、合格しなくてもこの経験は糧になる」と感じられました。
ちなみに、8月から息子は自宅近くに新しく出来た教室に通い出しました。
先生は本校からわざわざ息子の為に、通ってきてくれました。
というのも、新しく出来た教室で夏期講習を受けていたのは、息子だけだったのです。他の子たちは皆本校で受けていたので。
つまり教室も、自習室も、全てが息子の為だけのものでした。(結果的に、ですが)
自習も、自習担当の先生がわざわざ来てくださっていたので、贅沢な塾の使い方をしたものだと思います(笑)
着実に中学受験の道を、遅まきながら歩み出した息子。
それを受けて、私は9月のSAPIXオープンを申し込んでみたくらいです。
結果は…やめとけば良かった、と思うほどのモノでしたが。。。
どうやら息子の頑張りに、嬉しがって余計なことをしてしまったようです。
現在慶應を目指している親御さんには、私と同じ過ちを犯さないで欲しい、と強く思います。
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