毎週末に模試があり、さらに授業もあり、この時期息子は毎日塾通いでした。
小学校5年生の時におばあちゃんに買ってもらった自転車で、学校から帰ってきて一休みしたら塾へ。
お母さんから塾弁をもらって、夜10時までみっちりでした。
授業はもちろん毎日はないのですが、自習室では自習室の先生がいて、何でも聞けたのが大きかったですね。
他の大手塾では、自習室に先生は配置してないので、授業の合間を縫って先生を捕まえなくてはなりません。
でも自分に自信のない子はなかなか捕まえられませんよね?
その点、息子が行ってた塾はとても良かったです。
しかも、息子が行ってた塾は、住んでいるエリアで受験生は息子ともう一人だけ。
なので自習室はその2人だけ。
先生使いたい放題です(笑)
とんでもなく高い塾でしたが、毎日家庭教師をつけるのと比べるとリーズナブルなので、結果よかったかなと思います。
さて、息子の10月の勉強状況・習得具合はどうだったのでしょうか?
小学校6年生10月時点 算数の所見
こちらは算数の塾からの所見。
「首都模試(10月)の成績と感想」でもお伝えしたように、担当の先生が変わったことで、授業が難航している様子が見てとれます。
特に新しい先生が教えてくれる手法に対し、息子が口ごたえしているようです。
「前の先生はそんなこと言わなかった」
「前の先生はそんな教え方じゃなかった」
甘っちょろいと思いますが、そこはやはりまだ12歳。成長出来てないところです。
この塾に入る時、前の栄光ゼミナールで先生方にご迷惑をおかけしてしまった(過去記事参照)こともあり、息子のめんどくさい性格などは一通りお伝えしていました。
その上で、この塾の先生方も辛抱強く指導していただいていたのですが、ついにハマってしまった…という感じです。
息子の最もよくない部分、つまり適当に問題文を読んで、感覚で解こうとする部分が出始めました。
計算問題もミスだらけのようです。
もちろん、「うっかりミス」なんて言葉は使いません。「出来ないのだ」と話をしますが、それに納得しないようで…。
この先生の変更があって、算数だけでなく他の教科もやる気がなくなってしまったのか、全体的に低迷していきました。
せっかく夏休みを通じて、徐々に受験体勢に入ってきていたのに、一気に後退してしまいました。
この時期、本当に慶應なんて受けられるのか?という不安でいっぱいでした。
小学校6年生10月時点 国語の所見
文章題、特に物語文が苦手なのは変わらず、10月時点でもこの状態です。
中大横浜の国語で、半分以下の成績。これでは併願校なんて言ってられません。
塾の先生からは、9月は「かなり厳しい」と。そして10月でも「記述問題にも対応できていない」という厳しい指摘。
しかも本命の慶應の問題ではないところがかなりマズイ感じです。
とはいえ、家で勉強できる時間はかなり限られています。
10時半に家に帰ってきて、お風呂など済ませると、就寝までの1時間弱が勉強時間。
ちょっと前までは、この時間に私と一緒にちょいちょい勉強してました。
私に勉強を教えて、「パパこんなのもわかんないの?」と言わせてノセたりしていたのですが、この時期それもなくなりました。
スランプというより、嫌になってきた、といった感じでしょうか。
小学校6年生10月時点 理科の所見
息子の得点源でもある理科の所見です。
こちらは慶應中等部の過去問でも7割~8割は取れるようなので、ちょっと一安心です。
とはいえ、6割しか取れない時もあるようなので、まだまだなのですが。
ただ、国語の現状を考えると、理科は満点が欲しいところ。
その意味では、もっと勉強して伸ばしていかなくてはなりません。
先生との相性も悪くなさそうなので、ここは塾で頑張ってもらおう!と思いました。
小学校6年生10月時点 社会の所見
一応基礎はある程度固められたということで、過去問演習に入りました。
ただ、やはり全分野から出題されると、知っていても頭の引き出しから出てこなかったりするようで、手こずっている様子がわかります。
現在本命とするSFCや慶應中等部、さらには併願予定の各校の過去問をどんどん解いていくことになったようですね。
出題傾向を把握できれば、ある程度は取れるようになるはずなので、それに期待します。
停滞した10月
息子は塾を変更してから、どうしよもうなかった状態から着実に実力をあげて行きました。
もちろん上位層とは知識の差はあるので、そこに食い込めるほどではなかったのですが、それでも徐々に中学受験モードに入って行ったのです。
しかし10月になって、また昔の悪い部分が出始めました。
先生の言う事を聞かず、強制的に「やれ」と言われないとやらない。
自宅学習も全くしませんでした。
このあたりが、模試の成績にも出ていたようです。
普通なら「もう中学受験やめる」と言ってもおかしくないような状態でしたが、そこだけは言わなかった。
それは、「どうしても慶應に入りたい」という意思だけは本物だったから。
塾の先生も、そこだけを頼りの綱にして勉強を教えていたようです。
この時期、先生との話し合いでは「SFCはかなり厳しい」と言われていました。
前から言われていたように、慶應普通部の方が相性が良く可能性がある、と。
相性がいいというのは、問題が易しいというだけではなく、スピード感があるという意味もありました。
問題を解くスピードだけはあったので、出来る問題と出来ない問題の差が激しかったんですね。
その意味もあって、息子の中ではもちろんSFCが第1志望ではあったのですが、塾としては慶應中等部の指導を本格的に行ってくれました。
もちろんSFC向けの対策も行いましたが…。
偏差値では6ほど落ち、精神状態も悪い。
息子自身も、やる気が出ない自分と、このままでは合格しないという焦りと、2つの相反する感情を持ちながら自分と戦っているようでした。
家では出来る限り「このままじゃ受かんないよ!」とは言わないよう心掛けてはいたのですが、やはり態度が悪く口にしてしまう場面も。
そんなこと言われたら、息子もますますやる気がなくなりますよね。
だって、自分が一番「まずい」と思っているんですから。
それでも言ってしまう親…中学受験の中でも最もまずいシーンがたびたび繰り広げられたのが、10月だったのです。
ここから、息子はどう取り戻していくのでしょうか…?
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